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子犬の社会化

子犬の社会化は全てのしつけの基本です。「犬のしつけは社会化から始まり社会化で終わる」と言われるぐらい大切です。また、社会化でほとんどの問題行動は事前に予測ができ予防ができるのです。


子犬のしつけとは?
子供と同じで、「学問」を学ぶ前に「しつけ」と「心」を子犬に教えなければなりません。細木数子さんが「ゆとり教育について」のあるTV番組の中でお話されていたことが話があります。

『人間の人格と資質を形成するのは学問の前のしつけである。挨拶や靴を揃える事などがそうである。子供には「学問」を教える前に「しつけ」と「心」を教えなければならない。』

私たちも同感です。そして、これって犬も同じだと・・・。

犬の「学問」であるおすわり・まて・ふせ・・・がどんなに上手にできたとしても、人に対して唸ったり、咬んだりするでは元も子もありません。

極端な話、仮におすわりなんてできなくても、社会化期にしっかりと「しつけ」や「心」を学んだ子は、他人や他の犬と優しく上手に付き合うことができます。誰からも愛される本当に幸せな子に育つのです。
   


子犬の社会化とは?
子犬の社会化とは、人間の社会で犬が一緒に暮らしていくために、社会の出来事に犬自身が対応できるよう、あらゆる環境に慣らしていくことをいいます。 

子犬の社会化にとって最も大切な時期は、生後2~3ヶ月までの社会化期です。次に生後5・6ヶ月~1才位までの間の第2社会化期があります。

生後2~3ヶ月の最初の社会化期は最も重要ですが、伝染病のワクチンが安定していませんので、地面を歩かせたりあちこち探索させることはできません。

でも自宅に人を呼んだり(→Welcome Puppy Party)、抱っこして散歩に連れて行く(→抱っこ散歩)で多くの人や犬、走り去る車やバイクなどを見せるだけでも十分な効果はあります。

意外と知られていないのが第2社会化期。最初の社会化期を有効にするためにも必要です。ワクチンが安定して自分の足で散歩できるようになってから社会化期に記憶したものを犬自身の目や耳、鼻で確かめながら様々な確認を取る時期です。

社会化期に沢山の人に会わせても完全ではありません。やはり継続的に学ばせる必要があります。また、ワクチンが安定してからでないと連れて行けない場所は思ったより多くありますので、毎週のお休みは犬の教育のために時間を使って下さい。


社会化の対象と目的は?
①対人:老若男女に偏りなく多くの人に会わせる。(見せる。)

・人とのコミュニケーションの方法を教える。
・どこを触られてもリラックスできるようにする。
・誰に触られても過剰に反応しない。
・人(特に子供・老人・男性)に対して怖がって唸る、咬む、吠える等の好ましくない行動をとらないように慣らす。

②対犬:超小型犬から大型犬。白い犬から黒い犬。様々な年齢の犬に会わせる。(見せる。)

・他の犬を怖がったり、過剰反応して興奮しないよう、犬同士のコミュニケーション
方法を教える。
・犬同士で遊ばせることにより噛み付きの遊びの抑制を学ばせ、他の犬と上手につきあえるようにする。
・興奮してもすぐに落ち着けるようにする。

③対環境:におい・様々な動くモノを見せる。今後遭遇するであろう様々な場所に連れて行く。

●散歩で
・道路を走るバスやトラック、バイクなど
・駅(電車や多くの人の流れ・構内アナウンスなど)
・商店街やスーパーの出入口(様々な格好の人や子供、お年寄り、ショッピングカート)

●車で
ガソリンスタンド・高速料金所・パーキングエリア・ドライブスルーetc..に寄る。

●キャンプやピクニックで
・公園
・山や川、海など


知らない場所へ出かけた時に、ストレスにならずに、リラックスできるように。ちょっとした物音などに警戒して吠えたり怖がって萎縮したりしないように。あらゆる環境での適応能力を養って上げるのが飼い主の務めです。


子犬の社会化に向けて
おすわりやまてを教えることも大切ですが、その前にトイレを教えることや、人や犬との接し方、さらに人間社会でのルール・マナーを教えることで、抑制(加減)が身につき、人や犬を咬んで傷つけたりしない心ある犬に成長するでしょう。

また、車社会の騒音や環境に恐怖心を感じることもなくなり、ストレスへの抵抗力を強めることで、本来犬が持つ学習能力が養なわれていくのではないでしょうか?
 
犬は音とニオイの世界に生きている動物なので、この2つの感性(音とニオイ)は想像以上に敏感であることを再認識しましょう。そして、まずはあなたが肩肘張らずにゆったりとした気持ちで、子犬の様々な表情を楽しみながら、外の世界へ連れ出してあげましょう。