

ペット先進国のアメリカでは、虐待や捨てられた犬たちを保護し、トレーニングした上で里親に出すことを目的とした「SPCA」という動物愛護施設があります。(SPCAについてはこちらをご覧ください。)
以前、ロサンゼルスのSPCAを見学しに行った際にこんな出来事がありました。
アメリカでは、犬を飼うことの責任や命の大切さを学ぶ機会として、学校の社会科見学でよくSPCAのエデュケーションセンターを訪れます。私もこの日、小学生のグループといっしょになりました。
新しい飼い主を待つ犬たちが暮らすブースの前で、犬種や年齢などが書かれたインフォメーションを読んでいた私の隣りに、ひとりの女の子がやってきて、目の前にいる2歳のピットブルMIXを見ながらこう言いました。
「この犬は耳が聞こえないんでしょ?
でも簡単な手話ならわかるって書いてあるわ!」
手話ができるというその女の子は、さっそく犬とあいさつを始めました。
「S・A・L・L・Y」とその犬の名前を手話を使って呼んでみると、犬はうれしそうに尾っぽを振ったのです!
犬と女の子の距離は一気に縮まっていきました。
また、その様子を見ていた他の子供たちも、
「私もSALLYと話がしたい!」
「手話を教えて!」
と彼女のまわりに集まり、手話を習い始めたのです。
耳が不自由な犬とのコミュニュケーションをきっかけに、子供たちが手話に興味を持つという出来事にはっとさせられました。
この日SPCAを訪れた子供たちは、動物愛護の精神だけでなく、より多くのことを吸収していったことでしょう。動物が子供の教育に与える影響は、はかり知れないものですね。
最後には「また来るからね~。」と手話で犬にあいさつをしながら、子供たちは帰っていきました。
![]() | ※各部屋の前にはインフォメーションボードがあり、名前や特徴、注意点などが細かく書かれています。 |