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Dog-ism♪
無条件で心を開くということ

「ドッグシェルター」とは、飼い主に捨てられたり虐待を受けた犬たちを保護し、トレーニングをしながら里親に引き渡すことを目的とした施設。
アメリカのポートランドでは、新しい家族が見つかるまでの間、犬のすべての世話とトレーニングを少年院の子どもたちが行う「プロジェクト・プーチ」という更生プログラムがあります。そんな「プロジェクト・プーチ」を舞台に、命やそこから生まれる無限の可能性について考えさせられました。
 
この本の主人公は、少年院で6年間を過ごしている少年「ネート」と犬の「ティリー」。
ティリーは、飼い主に捨てられドッグシェルターに持ち込まれた、2歳のジャーマン・シェパードの雑種です。
かつては過ちを犯した少年ネートですが、あるときこんなことを話しています。
 
 
『犬は言葉を話さないだけだ。言葉を話せないだけで、全部わかっているのさ。
 おれの気持ち、先生の気持ち…。いや、それだけじゃないな。
 今のおれがい人間なのか、悪い人間なのか、ちゃんと見ているよ』
 
 
誰かから自分が必要とされること、そして必要とされるものに対して責任を持つこと、無条件の愛情を知ること。もしかしたらネートは、飼い主に見放され、ボロボロとなったティリーに、親から十分な愛情を受けられず、社会からはみ出してしまった自分の姿を重ね合わせていたのかも知れません。
 
では一番はじめに無条件で心を開いたのは誰だったのでしょうかー?
それは、ティリーでした。
 
犬というかけがえのパートナーと出会い、信頼関係を築いていくことで、自分や周りの人たちに少しずつ素直になっていくことができる。
これって、私たち飼い主と犬の関係と似ていると思いませんか?
 
犬はいつでも私たちに心を開いてくれています。果たして私たちは、その信頼に応えているのでしょうか。
読み終えた後、自分もネートのように愛犬と真剣に向き合いたい!と強く心に感じさせられました。
 
 

ドッグ・シェルター―犬と少年たちの再出航(たびだち)

大きな活字とふりがな付きなので、小学校高学年くらいのお子さんから気軽に読めそうな一冊です。
 
 
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