

たとえば親が子どもに直してほしいことを伝える際に、
A「あなたはいつも妹を泣かせて、ダメじゃないの!」
と叱るのと、
B「あなたが妹を泣かせると、お母さんは悲しくなるわ」
と言うのでは、叱られた子どもの感じ方が全く違うと思いませんか?
Aは相手の欠点を指摘し非難する要素が強くなるのに対して、Bではそれがなくなり、自分の気持ちを素直に伝えることになります。
Bのように自分を主語にして伝える話し方を「アイメッセージ」といいます。
子どもにしても「叱られるから○○しない」というよりは、「大好きなお母さんを悲しませたくないから○○をやめよう!」と考えるほうが、自然と良い行動をしやすいものですよね。
このアイメッセージという考え方は、アメリカの臨床心理学者、トマス・ゴードン博士の著書で世界的に有名になりましたが、実はコレ、犬のしつけでも大いに役立ちます!
たとえば家族の食事中、犬が食べ物を欲しくて、テーブルの下で吠えていたとします。そんな時、多くの飼い主さんは「ダメ!」とか「イケナイ!!」と注意しますよね。
でも反対に人がごはんを食べている間、自分のベッドでおとなしく寝ていたら・・。静かにしてあたりまえと思ったり、ほめずに見過ごしてしまうことってありませんか?
しかしこの場合、良い行動をほめて強化してあげることが、犬にとってのアイメッセージ。飼い主さんの「私は○○してくれるとうれしい」という気持ちを素直に犬に伝えることで、犬の行動はみるみる変わっていきます。
同じ内容を伝えるにも、少し視点を変えてみることで、受け取り側の印象が大きく違うことってあるんですね。
犬のしつけに関わらず、「人と人」「人と犬」など、コミニュケーションを必要とするいろいろな場面で応用していきたいなと思いました。