プロのドッグトレーナーが発信するしつけサイトの決定版!

海外のしつけ事情
これって動物虐待?…もしも、そんな場面に遭遇したら

先日インターネットを見ていたら、気になるカキコミをみつけました。
 
  近所に体中ボサボサで、ずっとクサリにつながれたままの犬がいます。
  かわいそうで見るに耐えない状況ですが、どうしたらいいでしょうか?
 
動物愛護法が施行されているとはいえ、残念ながら現在の日本においては、救出する術が見当たりません。またここまでひどい例ではなくても、「これって虐待?」と思ってしまうような場面に遭遇した経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
もしも、同じようなことがアメリカで起きたら・・間違いなくSPCA(動物愛護協会)に逮捕されるでしょう。
 
  アメリカでは、動物虐待に対して具体的で細かい法律が作られています。
 
それはその人の人生観、文化宗教的な背景、経済状態、教養などによって、虐待に対する意識が大きく左右するため、複数の人種が共存しているアメリカでは、動物に対する意識の差を条文によって埋めることが大切です。
 
たとえば水を12時間以上与えない、炎天下に木陰のない状態で犬をつないでおくなど、虐待の具体例を挙げることで、現場では摘発の強化につながっているといいます。
 
一方、日本でも動物愛護法により、動物の虐待防止や適正な取り扱い方などについて定めています。しかし、動物を正しく飼いましょう、動物に苦痛を与えてはいけませんなど、あまりに抽象的で個人の判断にゆだねられる部分が多いため、誰が見てもあきらかに動物虐待であるとという状態まで待たないと摘発できなかったり、法が介入したときにはすでに手遅れというケースも…。
 
日米両国で獣医師としての経験を持つ西山ゆうこさんによれば、意外にも虐待を行う飼い主の中には、虐待の意識が全くなかったり、犬だからそれが当然であると思ってしまっているケースも多くあるといいます。
 
たとえば・・
 泥水のように濁った水が、ボールに少量しか与えられていない。
  …取り替えるのをうっかり忘れていただけ?
 
 一度たりとも散歩に連れて行ってもらった形跡がない老犬。
  …もう年だから、運動は必要ないと思っていた
 
価値観や常識は人それぞれなので、他人から指摘されて初めて本人が気付き、改善することもあります。「かわいそう」と相手を思いやる気持ちや、同じ飼い主として「見過ごせない」という良識が、人間の身勝手に苦しむ動物たちを救うきっかけとなることもあるのですね。
 
もし「これって…?」と思い当たる犬や猫を見かけたらたら、とりあえず相手の飼い主に声をかけてみるのもひとつの手段。犬と暮らしている私たちだからこそ、動物虐待にも目をつぶることなくいられたら良いですね。