

日本の子どもたちの理科への意欲は、世界最低レベル
先日、経済協力開発機構(OECD)の国際学力テストによる結果が発表されました。
これと矛盾しているようですが、国立教育政策研究所のまとめでは小学生の8割以上が「実験や観察が好き」といいます。
現代の子どもたちは、
実験は好きだけれど、結果が予想と異なった場合、
原因を調べようとしたり、結果について考えたりすることが苦手・・
なのかも知れません。
実際に教育の現場でも、ゆとり教育の影響から理科の授業時間が半分程度にまで減り、限られた時間内で知識をつけさせるのが精一杯で、子どもの好奇心や学びへの意欲をはぐくむまでは手が回らない、という声が上がっています。
また子ども自身も、テストや受験のために理科を勉強する場合が多く、せっかくの実験授業でも早く答えを知りたがり、科学で一番おもしろい「なぜ?」の部分を飛び越えてしまうケースも多いといいます。
私自身も小学生の頃は、植物の観察や理科室での実験は好きでしたが、学年が進み内容が高度になるにつれ、徐々に理系に対する苦手意識がついてしまった経験の持ち主です。
しかし理科離れが進む学校とは対照的に、科学の不思議さを体験できる「実験教室」が人気を集めています。現役教師を中心に出前実験などの活動を続ける「ガリレオ工房」や、宇宙飛行士の毛利衛さんが館長を務める「日本科学未来館」など、新しいスタイルで理科や科学のおもしろさを学べる教室が増えています。
たとえばガリレオ工房では、「大声でグラスが割れるか?」などの実験映像を見ながら、エネルギーについて親子で検証していきます。実験をやるとどんな子どもでも目を輝かせ、親子のコミニュケーションの場となるといいます。
また実験教室の目的は、
すべて理解させるのではなく、本物の科学に触れ、興味を持ってもらうこと
だそうです。
見て、触って、驚く実験こそが、子どもの興味を育てるのかも知れません。
環境や軍事・経済など今や地球規模の問題を語る上で、最低限の科学的知識はなくてはなりません。教科書に閉じ込められた科学の世界ではなく、実験を通して科学の楽しさを体感したり、結果が予想と異なった場合に原因を調べたり、考えたりすることの大切さを子どもたちにも伝えていきたいですね。