

新聞やニュースなどで、毎日のように耳にする「個人情報保護法」。
インターネットやクレジットカード決算が日常化している昨今、自分のプライバシーに関する情報が法律によって保護されるのは歓迎すべきことです。
しかし同法により、教育の現場では新たな問題も浮き彫りになっています。
これにより多くの学校で、クラス名簿や卒業生名簿が姿を消したそうです。(文部科学省によれば、名簿掲載を拒否した人を削除すれば配布に問題はないとのことですが)
たとえば、こんな問題も・・。
小学4年生の女子がクラスの男子生徒に木の枝でつつかれて、顔にばんそうこうを貼って帰ってきました。しかし相手の親から何の謝罪もなく不愉快な思いをしていたところ、偶然にもその男子児童の母親とスーパーで会って頭を下げられたそうです。男子児童の母親によるとクラス名簿がなかったので、担任に相手方の電話番号を尋ねても、「個人情報だから・・」と言って教えてもらえなかったそうです。
法律の名のもとに、保護者同士の交流や意志疎通がより希薄になってしまうというのは、非常に残念なことです。
また、犬にも個体情報というものがあります。
2006年6月の改正動物愛護法により、個体識別装置の取り付けが義務化されました。
その方法のひとつとして、注目されているのがマイクロチップです。
以前このサイトでも、マイクロチップ についてコラムを書きましたが、このICチップには犬たちの個体情報(飼い主の名前や連絡先、かかり付けの動物病院など)が登録・データーベース化されています。
マイクロチップは、愛犬がもし迷子になったときや大震災などで離ればなれになってしまった場合に、飼い主と結び付ける手がかりだけでなく、飼育放棄や虐待の抑止、殺処分になる動物を1頭でも減らせるするきっかけになります。
これまで「法律」と聞くと、難しく考えてしまったり自分とは無関係のような気がしていましたが、身近な2つの事例を通して、法律を守るべきは誰か、何を守るべき法律なのかということを、改めて考えさせられました。