

これまでお留守番や車酔いなど犬にとって苦手なものを克服させるためのトレーニングでは、楽しい経験を積み重ねて自信をつけてあげることが大切だとお話してきましたが、時に「ちょっと背伸び」をして新しい世界にチャレンジしてみることも、問題解決の糸口になることもあります。
先日ある飼い主さんから、こんなお話を聞きました。
「最近、ドッグカフェにはまっています」という飼い主さん。
犬が少しでもいい子にしていられるよう、ドッグランでたっぷり遊んだ後、人も少なく静かなカフェでお茶を楽しんでいるとか。また犬に「ドッグカフェでいい子にしていたら、ほめられておやつがもらえる」という良いイメージ作りも欠かさず行っているそうです。
けれどある時、偶然入ったお店がランチタイムということもあり、とってもにぎやかな雰囲気。「落ち着いて過ごせるかしら…」と飼い主さんは心配しながら、足元にリードを短く括りつけました。初めのうちは落ち着かずくんくんニオイをかいでいたものの、突然飼い主さんの足元にお尻をつけて「フセ」の姿勢。その後は他のお客さんが通っても、フォークが落ちる大きな音を聞いても、身動きせずに食事が終わるまで待っていたそうです。
「うちの子、急におりこうになったんです!」と喜んで報告してくれた飼い主さんでしたが、これは毎週のようにカフェに行ってトレーニングした成果。突然いい子に過ごせるようになったわけではありません。
犬は楽しい経験を積み重ねることで、飼い主が想像する以上の適応力を身につけていたり、すでに苦手なことを克服している場合があります。特に大きな犬が苦手、知らない人にすぐ吠えてしまうなど克服系のトレーニングでは、飼い主さん自身が臆病になってしまい犬の本来の成長を見落としてしまうケースも・・・。
もし「うちの子はどうぜダメだろうな・・」と思ってしまう飼い主さんは、ほんの少しだけいつもより背伸びしてチャレンジしてみてはいかがですか?

写真はモデル犬のサラちゃんです。スタッフがお仕事中、マットの上でいい子で待っています。
ハウスやタオル、座布団など何でもよいので、「待つ場所」を決めてあげるのもコツなんですよ。