

食品から発覚した昨年来の偽装問題。耐火材や再生紙など、とどまるところを知りません。
中でも「古紙40%」とうたわれた年賀はがきに、実は配合率ゼロのものがあったことは、身近なニュースとして大きく報道されました。
これまで製紙業界は販売するノートやコピー用紙などに配合率を表示し、環境重視を掲げてきました。
それはパルプという限りある森林資源の上に成り立っている以上、環境への配慮という強いリーダーシップが求められるのは当然です。そういった背景もあり今回の偽装発覚では、「エコでだますとは何事か!」とか「環境に配慮したい、という人々の善意を踏みにじった」など社会から強いバッシングを受けました。
けれどこういった報道を見るにつれ、私たちユーザーも再生紙に対する知識不足や認識の甘さがあったような気がしてなりません。
「再生紙が地球にやさしい、ということはわかっている。ならば普通紙と比べて安かったり、品質に問題がなければ選ぼう」
・・・という程度の認識ではなかったでしょうか?
私もずいぶん前に再生紙で作られた便せんを購入したことがありましたが、インキがにじみやすく使いにくかったことから、また続けて買いたいとは思いませんでした。けれど数年ぶりに古紙配合の再生コピー用紙を使ってみたところ、普通紙と変わらぬきれいな仕上がりに満足。この時は「最近は再生紙の品質も高くなっているんだなー」と深く考えませんでしたが、もしかしたらこういうリサイクルの実情をよく知らないユーザーが再生紙への要求水準を高めてしまったのかも知れません。
今回の一連の報道を通し、近年の印刷技術の進歩により落ちにくいインキなどが開発されたことや個人情報保護法の施行により、これまで再生紙に利用されていた良質な古紙が手に入りにくくなっているということを初めて知りました。そのため品質によっては、再利用のために薬品や燃料をたくさん必要となり、かえって環境に悪くなってしまっていることもあるとか…。
これでは、本来の環境保護の原点から外れてしまっていますよね。
ムード先行や目先のエコではなく、これからの地球や未来の人たちに本当に役立つものは何だろう?と考えるきっかけになりました。