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ニュースの裏側
「命のかばん」を知っていますか?

臓器移植法案成立から10年…。
法整備されても、国内では移植医療が普及していないのが現状です。
そのため移植を必要とする患者さんの中には、アメリカやドイツへ渡り、ドナーが現れるのを待っている方が大勢います。
 
 「命のかばん」をご存知ですか?
 
海外で心臓移植を受ける患者さんに受け継がれている、縁起の良いかばんがあります。見た目は普通のスーツケースですが、最初にこのかばんを持って渡航した人が移植手術に成功し無事に帰ってきたことから、現在までに4人の移植希望者に託されてきました。
 
 慣れない海外生活
 いつになったらドナーが現れるのだろう?
 それまで自分の心臓はもってくれるのだろうか…
 
しかし「“命のかばん”を次の人へ託したい!」という強い思いこそが、いっそうの勇気を与え、励ましてくれていたのではないでしょうか。
 
先日、このかばんを持って外国に渡った20代の男性が、移植手術を終えて無事に日本に帰国しました。
彼は2年前にドイツに渡り、今年の8月にドナーが見つかり移植。「“命のかばん”があるから、2年も待てた」と言います。
 
 様々な不安から救い、生きる希望を与えてくれる「命のかばん」。
 
しかし彼の本当の願いは、国内で移植医療が活発化し、外国に渡らずとも移植が受けられる環境が整うことだそう。「命のかばん」が役目を終えるその日が少しでも早く訪れるよう祈っているそうです。