

みなさんは「ドイツ」という国から、どんなイメージを思い浮かべますか?
ベルリンの壁やビール大国、日本と似た国民性など、親近感を覚える方も多いのではないでしょうか。
またドイツには、ジャーマンシェパードやドーベルマン、ダックスフンドなど世界でも名高たる名犬を輩出してきた、犬の先進国という一面もあります。
そんなドイツで、「犬たちが普段どのように生活しているのか?」をめずらしい事件やニュースを交えながらわかりやすく紹介したのが 『ドイツの犬はなぜ吠えない?』 です。
本書によるとドイツでは、犬がノーリードで街中を歩いたり、電車やバスにも一緒に乗れたり、賃貸住宅の広告には「子ども不可。犬はOK!」という文面があるというのですから、日本で暮らす私たちから見ればうらやましい限りですよね。
しかし、犬たちがここまで人間社会と密接に共存していくためには、犬も飼い主も様々な条件をクリアしなくてはなりません。犬は飼い主と共にしつけ学校に通ったり、お行儀やマナーを身につけるのと同時に、飼い主もどう犬に接するべきか学び資格試験を受けるといいます。
また1番驚いたのは「犬の税金」。地域によって異なりますが、平均して年間1万5千円程度を支払うのが飼い主の義務とされています。「犬を飼うのに税金まで払うのであれば、飼うのをやめよう」と飼い主に責任感を植えつけたり、市民がむやみに犬を飼わないよう抑止効果を狙ったものだそうです。
日本の犬事情と比較するというよりは、犬と人間との交流を通じたドイツの社会論といえる本書。犬種などを細かく知らなくても読み進められる本なので、犬好きだけでなく、動物好きの方やドイツ事情を知りたい方にもオススメです。

ドイツの犬はなぜ吠えない?
著者:福田 直子
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