

みなさんはテレビなどで、チンパンジーが積み木をする場面を見たことがありますか?
以前、ある3組の親子チンパンジーの実験をテレビで見ました。母親のチンパンジーは器用に手先を使い、積み木で塔をつんでいくそうです。しかし子どものチンパンジーは、積み木をつかんだり母親の積んだ積み木の塔を壊したりはするものの、自分からはまったくつもうとしませんでした。
考えてみれば、野生のチンパンジーに物を積み上げる行動は見当たらないことからも、本来チンパンジーが持って生まれた性質にはない難しい動作なのかも知れません。けれど積み木をつんだらほめてごほうびをあげるようにしたところ、子どものチンパンジーも上手に積み木をつめるようになったといいます。(これはほめることで、行動が強化されていったことに関係があります)
実は犬のトレーニングでも、もともと生まれ備わった性質に近い行動は練習ですぐ身につくのですが、反対にそうでないものは習得するまでに時間がかかります。
たとえば、ドッグトレーナーズカレッジのモデル犬の凛ちゃんは、「ハーイ」というと上手に前足をあげて見せたり、授業開始の始業ベルを鳴らしてはいつも生徒さんたちを和ませてくれています。けれどこれらは犬にとって本能的にやらない行動なので、他の動作を習得するまでに比べて時間がかかりました。
あなたのお家の愛犬も、きっと“教えなくてもやるようになった”ことが、1つ2つあるのでは? それがその子の得意分野なんです!
でも“教えてもなかなか覚えない”ということも、1つ2つあるはず? きっとそれは不得意分野なんですね。
犬にも得意な行動と不得意な行動があることを認識しておけば、トレーニングの方法や回数などを工夫することができますね。