プロのドッグトレーナーが発信するしつけサイトの決定版!

Dog-ism♪
ヤマアラシのジレンマ

凍てつくような寒さの冬山。
そこに一組のヤマアラシがお互いに身体を暖め合っていたそうな。
 
 
ところが、寒さを凌ごうと2匹が寄り添い合ってしまうと、
自分の体に生えているハリが、互いに刺さり合ってしまい、
相手を傷つけてしまいます。
 

でも、互いが離れてしまうと、寒くて寒くて死んでしまいそうになる。

 
そこで、ふたたび2匹のヤマアラシは、身体を暖め合うために、身を寄せ合う。

 
すると、当然、互いにまた相手を傷つけてしまうはめに・・・。

 
こうしたことを繰り返しているうちに、2匹のヤマアラシは、痛くもなく、
かつ寒くもないような、適切な距離を見つけだしたのです。

 
aras.jpg

 
*******************************************************************


この話、ご存知の方も多いですよね?

 
ドイツの哲学者、ショーペンハウアーの寓話で、
「Porcupine's Dilenma(ポーキュパインズ ジレンマ)」という話。
  
邦題(?)だと、「ヤマアラシのジレンマ」ってとこでしょうか。


人間で言うと・・・、恋愛に例えれば、簡単ですね。

相手との距離が近すぎれば近いほど、互いのトゲ(エゴ)で相手を傷つけてしまう。
かといって、互いの距離が離れすぎると、寒すぎて(寂しすぎて)別離してしまう。。。

男女関係のみならず、家族間、友人関係も同様ですが、
上手に人間関係を構築していくには、適切な距離感を保つことが大事。


これって、人と犬の関係も同じように置き換えられるのではないでしょうか?

「かわいい、かわいい」と人間のエゴばかりを押し付け、甘やかし守って育てていくことで、
家族以外の人や、他の犬達と上手に遊べなかったり、警戒や威嚇をしてしまうような、
内弁慶な犬に育っていってしまうことは多々見受けられます。

 
またその反面、
「仕事が忙しくてかまっている暇がない」「自分の思うような性格に育たなかった」
などの理由で犬を遠ざけると、犬は寂しさから余計に無駄吠えや破壊行動など、
問題行動を起こすようになります。
 
更に犬に関心が薄まると、疾患などの体調の変化にも気付かず、
取り返しのつかないことになってしまいます。

犬に対して愛情深く接していくことは大前提ですが、適切な距離間で接していくことが、
強い信頼関係を生み、人と犬との幸せな生活を創り出すのではないでしょうか。

 
 

みなさんは、2匹のヤマアラシのように、お互いが幸せでいられる距離を見つけられていますか?