

凍てつくような寒さの冬山。
そこに一組のヤマアラシがお互いに身体を暖め合っていたそうな。
ところが、寒さを凌ごうと2匹が寄り添い合ってしまうと、
自分の体に生えているハリが、互いに刺さり合ってしまい、
相手を傷つけてしまいます。
でも、互いが離れてしまうと、寒くて寒くて死んでしまいそうになる。
そこで、ふたたび2匹のヤマアラシは、身体を暖め合うために、身を寄せ合う。
すると、当然、互いにまた相手を傷つけてしまうはめに・・・。
こうしたことを繰り返しているうちに、2匹のヤマアラシは、痛くもなく、
かつ寒くもないような、適切な距離を見つけだしたのです。

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この話、ご存知の方も多いですよね?
ドイツの哲学者、ショーペンハウアーの寓話で、
「Porcupine's Dilenma(ポーキュパインズ ジレンマ)」という話。
邦題(?)だと、「ヤマアラシのジレンマ」ってとこでしょうか。
人間で言うと・・・、恋愛に例えれば、簡単ですね。
相手との距離が近すぎれば近いほど、互いのトゲ(エゴ)で相手を傷つけてしまう。
かといって、互いの距離が離れすぎると、寒すぎて(寂しすぎて)別離してしまう。。。
男女関係のみならず、家族間、友人関係も同様ですが、
上手に人間関係を構築していくには、適切な距離感を保つことが大事。
これって、人と犬の関係も同じように置き換えられるのではないでしょうか?
「かわいい、かわいい」と人間のエゴばかりを押し付け、甘やかし守って育てていくことで、
家族以外の人や、他の犬達と上手に遊べなかったり、警戒や威嚇をしてしまうような、
内弁慶な犬に育っていってしまうことは多々見受けられます。
またその反面、
「仕事が忙しくてかまっている暇がない」「自分の思うような性格に育たなかった」
などの理由で犬を遠ざけると、犬は寂しさから余計に無駄吠えや破壊行動など、
問題行動を起こすようになります。
更に犬に関心が薄まると、疾患などの体調の変化にも気付かず、
取り返しのつかないことになってしまいます。
犬に対して愛情深く接していくことは大前提ですが、適切な距離間で接していくことが、
強い信頼関係を生み、人と犬との幸せな生活を創り出すのではないでしょうか。
みなさんは、2匹のヤマアラシのように、お互いが幸せでいられる距離を見つけられていますか?